・病原菌は、本畑土壌および罹病植物体で越冬する。タバコの罹病残幹や葉くずが乾燥状態
　で保存されたり、土壌に埋没されたりすると、とくに越冬しやすい。越冬した病原菌は、移植
　や土寄せの際に土壌にふれた下葉に感染する。

・苗床では最初、肥土に接した下葉の葉緑部や先端に水浸状の不整形斑点または黄色斑点
　を生じる。
・本畑では初期病斑は、土壌面に接した下葉に発生し、褐色小斑点を囲む明瞭なハローを形
　成する。
・病斑は短期間に上位葉まで広がり、病斑の壊死部が拡大融合して不整形の大型斑点とな
　り、末期には病斑部が抜け落ちる。
・本病は強風雨により生じた傷口から侵入し、短期間で広範囲にまん延する。

・肥培管理
　晩作、大柄タバコは被害を受けやすい。
・病気にかかったタバコの残幹の整理、焼却
　タバコの残幹や葉くずに付いた病原菌は、そのまま越冬し翌年その胞子は風に乗って飛び
　散る。
　残幹を畑のそばに積んだままにしておくと、翌年の被害がひどくなる。
・防風垣の完備（防風網）
　風当たりをやわらげ、風雨で病原菌が飛び散るのを防ぐ。

たばこ用農薬使用基準書参照