◎ タバコシバンムシ(ビートル) ◎ 
◎ チャマダラメイガ(アカムシ) ◎

↑タバコシバンムシの幼虫 ↑タバコシバンムシの成虫 ↑チャマダラメイガの幼虫 ↑チャマダラメイガの成虫
↑被害葉
《伝染経路》
《 生 態 》
・年2回、時に3回発生し、幼虫で越冬する。
・普通ビートルと呼ばれ、幼虫は貯蔵葉たばこ、製品たばこ、貯蔵食糧などを加害
 する。
・最初は葉面に小孔をあけるが生育に伴い深部にトンネル上に穿孔し、葉巻や両切
 りたばこでは表面に小孔を穿つ。
・第1回の成虫は6〜7月に出現し、たばこやたる膚などの狭い間隙に2〜3粒ずつ
 産卵する。
・幼虫は老熟するとたばこの細紛や排泄物で固めた窩中で蛹化し、8〜9月に第2
 回成虫が、時には10月に第3回成虫が出現する。
・葉たばこ貯蔵場、調理作業場および乾燥室周辺の葉くず、あるいは家畜の各種
 飼料で増殖する。
・貯蔵葉たばこ、製品たばこ、各種乾燥食料品、家畜の飼料(牧草、穀類)及び油粕
 肥料等を食害する。
《 被害の様子 》
・貯蔵中の葉たばこに小孔をあけ、漸次葉たばこ層の深部に穿孔しな
 がら食害する。
・重ねた葉たばこはトンネル状に穴があく。
・チャマダラメイガの食害部は糸でつづられた黒褐色の糞が残る。
《 防除対策 》
・乾燥室や貯蔵庫内の清掃
  …壁や隙間に葉くずが残らないように清掃する。
・タバコ貯蔵場等の近くに家畜の飼料を置かない。
・貯蔵場や選別作業場など葉たばこ保存場所に防虫カーテンを設置する。
・家畜の各種飼料や植物は本害虫の発生源となるので、厚手のビニール等で
 密封する。
《ビートル駆除(再乾燥)》
@下段はスノコの上に上段はアングルの上に空バインダーを並べ、葉たばこの束の
  ままほぐし、葉柄部を下にして均一に立てかけ並べる。
A乾燥室の大戸の所に食害の多い葉たばこにしるしをしておき47度を12時間持続
  し、消火前に取り出し成虫・幼虫の死滅を確認して消火する。
《再乾燥温度表》
※点火後4〜5時間で湿球温度が35度以上になるので変色防止のため5時間目
 (43度)から俳湿する。
※47度を12時間持続してビートルが死滅していないときは時間を延長する。