1.生産の概要

宮崎県は、九州の南東部に位置し、北は大分県、西は熊本県、南西は鹿児島県、 東は太平洋に面しています。気候は黒潮の流れる日向灘に面していることから、温暖多雨の気候が大きな特徴となっています。
県土面積は7,734k m2で、九州では2位、全国では14位の広さです。県北、県央、県西、県南の4地域に以下の9市14町3村があり、内7市6町で土地利用型作物としてたばこ耕作をしています。
本組合の葉たばこ生産は、人員135名、面積268ha、販売代金1,263百万円(令和5年全国6位)、また全国市町村においては、宮崎市が販売代金763百万円(令和5年 全国5位)となっている。

2.基本方針

近年は、気象変動や農業環境の変化も相まって、安定した収量・品質が確保出来ず厳しい年が続いています。
このような中、本年作においては、少わき芽性品種(F80)への新たな品種転換が決定し、引き続き国産葉たばこの継続的な価値向上に向け、品種特性を見極め理解しながら自らの技術力を高め、環境変化への柔軟な対応力を持ち、産地が一丸となって取組む必要があります。

価格については、昨今の不安定な世界情勢によって、生産に係わるすべての資材・燃油等の価格高騰が農家努力の限界を超える厳しい環境が続いている状況下、生産コストが適正に価格に反映され、農家が意欲を持って葉たばこ生産に取組めるよう対処し、面積においても紙巻たばこの総需要の減少が進む中、加熱式たばこ市場の拡大と低価格帯銘柄での競争激化等の状況から、原料需給バランスに注視し、これから持続可能な生産基盤強化と担い手農家の育成に取り組みます。
葉たばこは、生産から販売、価格、災害補償など総合的に制度が確立され、行政も基幹作物としてご協力・ご支援いただいてしており、今後とも更なる経営の安定化と産地基盤強化に繋げられるよう組合・JT・関係機関一体となって、豊かな農業経営の実現に向けて対処していきます。

たばこ産業全体を巡っては、防衛費増額に伴うたばこ税増税関連や喫煙環境については、健康日本21や健康増進法の見直しなど重要な課題を抱えているが、過度な規制とならないように関係機関と緊密に連携を図りながら国内たばこ産業全体の発展に資するよう適切に対処して参ります。

以上、組合員の自助努力の取組みを更に進めながら、農家が意欲を持って葉たばこ生産に取り組める環境維持に務め、組合の使命役割を十分認識し、組合員・産地と直結した運営に務めていきます。

生産目標

  • 耕作人員 134 名
  • 耕作面積 264 ha
  • 目標収量 250 Kg
  • 目標単価 2,000 円

面積集計表

販売実績一覧